四代目鍛冶の矜恃を賭け持てる技の全てが、凝縮した業物。
土佐打ち刃物の妙味と息吹を堪能できる一品。
鋼は、日本刀の玉鋼に近い組織で知られる土佐オリジナル白鋼を、
古地軟鉄に合わせ、熱して鍛える自由鍛造による本割り込み。
鍛え抜かれた凛とした刀身は折れず、曲がらず、
抜群の刃持ちという特性を叶えている。
刃とは逆の背の削ったようなデザインは、
鋭くも切れはせず峰打ちができ、
狩猟や山仕事において様々な活躍をする。
鞘は古風な紐巻きで、紐は丈夫で太い。
柄と同じ着色で、落ち着いた仕上がりだ。
手のひらにちょうど引っかかる位置にある
すべり止めのチェッカー加工は、
職人が手作業で柄の裏と表にそれぞれ施した。